|
資本金の積み増しを図る
昭和55年宮脇建設の資本金は、1億円に達している。成長期の社員の目標は、
- 資本金1億円の会社になること。
- 全道業者になること。
- 受注額が50億円を超えること。
というものだった。この辺の目標は昭和55年から昭和63年の間までにほぼ達成されている。
しかし、このあとも資本金については、平成5年、平成6年、平成8年と積み増しをし、現在では1億6千万円になっている。ただ、資本金の積み増しは資本効率を低下させる可能性があり、また、完工高が伸びなければ株式配当が将来重荷になる可能性もある。それでもなお、この様に増資を続けた理由は、財務内容を充実させることで、発注者に余分なリスクを負わせる事がないようにという考え方によるものである。
志羅山繁、社長に就任する
昭和62年、公務が忙しくなってきた宮脇敬に替わって志羅山繁が社長に就任した。志羅山繁は北海道開発局を辞めて当時常務だった宮脇敬の要請で昭和41年に入社した。その後、一貫して技術畑を歩み、取締役技術部長、常務取締役、専務取締役、取締役副社長を経ての社長就任だった。
空知建設業協会など社外的な部分を担う宮脇敬と、社内を纏め上げる志羅山繁はまさに会社の両輪だった。志羅山はその後10年間にわたって強力なリーダーシップを発揮した。
TQCに替えて提案活動開始
TQC活動は、会社の成長期にあって技術一本やりの会社から、幅の広い視野と見識を持った人材を立ち上げるという点では効果的な手法だった。次の課題は、どうやってこの活力を維持していくかということである。
いろいろ考えた結果、社員による提案活動を始めることにした。その内容は、社員一人一人が企業活動に役立つことを大小に関わらず提案し、その中から会社の経営に有効なものを取り上げていくというものである。
企業理念の策定
平成元年になり、従来からあった社是、社訓、経営方針に対して新たに企業理念として次のものが加わった。
企業目的
企業活動を通じ、全ての従業員が健康で豊かな生活を享受でき、たゆまぬ自己研鑽のもと常に確かな成果品により顧客の信頼を得て会社が発展し、社会に貢献することを目指す。
経営姿勢
- 顧客至上
発注者のニーズにあった確かな品質とサービスを提供する。
- 品質追求
質において他の追随を許さないプロフェッショナル集団を目指す。
- 人間性尊重
人を育て、生かし、仕事の誇りと喜びを共にする。
行動姿勢
発注者のニーズに合った商品を作り、利益を確保し発注者の信頼を得るために、心のこもった行動と、素早い行動に心掛ける。
- 取引先との信頼
- 目標完遂
- 最高の品質
- 利益の追求
- 事故の絶滅
- 自己研鑽
いずれも、古風であか抜けしない感じはするが、骨太で向上の精神が脈々としている。
山下俊廣、社長に就任する
平成9年12月、志羅山繁が社長を退任し、後任としてグループ会社の社長をしていた山下俊廣が社長に就任した。
|
後任の山下俊廣は、東海大学土木工学科を卒業後昭和44年土木技術員として宮脇建設に入社した。その後、子会社に移籍し平成5年にそこの社長に就任している。平成10年1月その手腕を買われて、年度途中からの登板となった。
厳しい環境のもとでの選手交代であり、宮脇建設の前半世紀から次の半世紀への橋渡し役として、かつてない厳しい環境の中でのリーダー就任であった。
|

|
|
山下 俊廣
|
|